ヨガのTTCを受けた時、先生の中にピラティスも教えている先生がいました。
その時に初めて「ピラティス」という言葉を知りましたが、当時は全くピンとも来ず。
ただただ、その先生の解剖学の知識のすごさと、身体の使い方のうまさに圧倒されたのを覚えています。
少しずつヨガを教える機会がでるたびに、自分にもっと解剖学の必要性を感じるようになってきました。
特に、高齢者の方に教える機会があるときはなおさらです。
そこで、思い出したのが先ほどの先生です。
ピラティスやってみたら、解剖学、ちょっと分かるんじゃない?自分の身体もっとうまく使えるんじゃない?と期待して体験に行ってきました。
そもそもピラティスって何?
ピラティスは、4500年前に起源を持つヨガと違って、とても新しいものです。
1920年代に、ドイツ人ジョセフ・ピラティスさんによって考えられたエクササイズです。
第一次世界大戦中に看護師をしていたピラティスさんは、患者に自身が考えたリハビリを行ったのが始まりだそうです。
元々子どものころは病弱だったピラティスさんですが、自分の体質改善と体力増進のためにありとあらゆるスポーツに取り組み、14歳の時には鍛錬された身体になったそうです。
その取り組んだスポーツの中にはヨガもあったそうなので、よく似たポーズなどもあるのかもしれません。
このような経験に加え、たくさんの指導経験から、あの有名な「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で全く別の身体に生まれ変わる」という言葉が生まれたのでしょう。
逆に言えば、1回2回では即効性はなく、週に1回だったら3カ月位続けると違いを感じるようです。
zen place pilatesとは
様々な用具やマシンを完備したピラティススタジオで、全国で82店舗展開しています。
BASIpilatesという、世界30か国以上で展開する世界最大規模の教育団体のメソッドを学んだインストラクターが指導してくれます。
わたしが体験に行ったのは、三田店、三田駅駅おりてすぐです。
ジムのような場所を想像していたら、むしろカフェとか家っぽい、アットホームな空間でした。

ピラティスは、マットを使って行うマットピラティスと、器具を使って行うマシンピラティスがあり、どのスタジオにも完備しているそうです。

わたしは、マットピラティスの体験を受けました。
ピラティス体験
呼吸について
ピラティスはヨガと同じく、呼吸と動きを合わせて行います。
ただ、ヨガと違い、胸式呼吸で動きます。
胸式呼吸は、交感神経に働きかけるので、頭をすっきりさせたり、活動的になるという効果があります。
ヨガばかりやっているわたしにとっては、ヨガと同じポーズ(例えばセーツバンダアサナ(橋のポーズ)など)を胸式呼吸でやるというのは意外と難しかったです。
骨盤、背骨、筋肉について
インストラクターさんは、身体の骨や筋肉の事をかなり細かく説明してくれました。
ヨガは、プラーナやチャクラなど、目に見えないものを意識して動きますが、ピラティスは目に見える肉体を意識して行います。
生徒として受講する側も、骨や筋肉についてよく知っておくと、もっと内容が深まりそうです。
動きについて
初めてという事もあり、簡単な動きにしてくれたこともありますが、動き自体は単調なものを、正確に、ある程度の回数を行う印象でした。
例えばセーツバンダアサナ(橋のポーズ)のように、仰向けでお尻を上げるポーズでも、ヨガであればお尻を上げたあとにある程度の時間キープすることが多いですが、ピラティスの場合は、上げる時、そして下ろす時の背骨の動きに常に意識を向けていきます。
インストラクターさんが時折アジャストしてくれるので、身体を傷めることなく、正しい動きができるようになります。
このくらいの動きであれば、もっと年をとってもできるなとも思う一方、長年ヨガをやっていても、こんなに自分の骨が思い通りに動かないなんて!!と痛感しました。
体験後の効果
わたしが感じた、ピラティスの効果です。
感じ方は個人によって異なりますのでご参考まで。
片頭痛が治る
実は、スタジオに行くまでの電車が満員で、軽い片頭痛がおきたままピラティスのクラスでした。
最初は片頭痛が気になっていたんですが、レッスンが始まると動きやら呼吸やらに一生懸命になり、すっかり忘れてしまっていました。
終わった後に、インストラクターさんとお話している途中にふと片頭痛だったことを思い出し、すっきりした頭にちょっとびっくりしました。
これは、胸式呼吸の頭がすっきりする効果かなと思います。
身体の奥深くに効く
筋力のないわたしにとっては、簡単なポーズといえどもかなりきつかったです。
次の日は案の定筋肉痛でしたが、身体の表面ではなく、奥の方が痛かったです。
いかにもインナーマッスルに効いている!という感じでした。
そして、腰回りがしっかりした感じがして、腰が伸び、楽にいい姿勢がとれる気がしました。
猫背や反り腰の人にはぴったりです。
ちなみに筋肉痛は一日で収まりました。
肺活量が増える(気がする)
毎年受けている健康診断で、顕著に右肩下がりなのが肺活量です。
ピラティスは、胸で大きく呼吸し、動いていくので、肋骨がしっかりと動くようになり、続けていくと肺活量が増えるのではないかな?と思いました。
これはあくまで想像なので、今後続けていけたら経過を見てみたいと思います。
まとめ
ヨガとピラティスは似ているようですが、ピラティスはとても新しいエクササイズです。
また、ヨガとピラティスは呼吸の仕方や意識の向け方が異なります。
ピラティスのインストラクターさんは骨格や筋肉についての豊富な知識を生かして、丁寧に説明し、動かし方を教えてくれるので、普段ヨガをしている人がピラティスをすることはとてもプラスになります。
ヨガと同じく、即効性があるものではないので、長く続けることが大事です。