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本レビュー『ヨーガ 本質と実践』ヨガってそもそも何?と思ったら読む本

「ヨガ(=アサナ)をやり始めたけど、ヨガってそもそも何なの?」

という人にぴったりの本です。

この本は、インストラクター養成講座での参考図書でした。

今どきのおしゃれなウエアとは真逆の、時代を感じる写真と絵がたくさんで、本屋で見かけてもぱっと手には取りづらい本かもしれません。

ただ中身は、興味がある所から読める、とても便利で読みやすい本です。

シヴァナンダヨガをベースにヨガの本質そのものを、広く深くかつ分かりやすく説明しています。

シヴァナンダヨガとは

元々お医者さんだったシヴァナンダ先生は、のちに俗世を捨てて、魂の求道生活に入ります。

ものすごいバイタリティーあふれる人で、難しい哲学的な内容を、シンプルな表現で解き明かした書物は300以上もあり、アシュラムではたくさんの弟子も育てたそうです。

そのシヴァナンダ先生が考案したヨガを、お弟子さんであるデヴァナンダ先生が、アメリカで広めたのが、今わたしたちが一般的に言うシヴァナンダヨガです。

シヴァナンダヨガ5つの法則

・正しいリラクゼーション(シャバアサナ)

・正しい運動(アサナ)

・正しい呼吸(プラーナーヤーマ)

・正しい食事

・前向きの思考と瞑想(ヴェーダンタとディヤナ)

本の概要

この本は、ヨガを独学しようとする人に必要な知識がすべて含まれています。

アサナと呼吸法だけでなく、哲学、解剖学、栄養学、そして瞑想まで詳しく書かれています。

まずは練習の核となる基本セッション

シヴァナンダヨガの12個のアサナの効果と、そのやり方がイラストと写真でわかりやすく載っています。

まずは、呼吸法や準備運動とともに、この12個を練習するといいでしょう。

この本のすごいのは、基本練習チャートが載っていることです。

このチャートを忠実に行えば、約1か月間でかなり上達するでしょう。

上級の変形ポーズに挑戦

基本の12個のアサナに加えていける変形ポーズが紹介されています。

ちょっと頑張ればできるポーズから、相当な練習を積まないと難しいポーズまで、多岐にわたります。

なので、アサナだけでもかなりの数が紹介されています。

人生のサイクルでのヨガ

この本の最後には、妊娠期、子ども時代、そして老年期のヨガが紹介されています。

特に妊娠期のヨガにはたくさんのページを割いていて、基本練習チャートのアサナを妊娠中に適するアサナに修正した妊婦用の練習スケジュール載っています。

例えば、ブジャンガアサナ(コブラのポーズ)は、うつぶせになるので、妊婦には向かないポーズです。

それを妊婦用に修正するとこうなります。

まとめ

独学でヨガを勉強したい人は、基本セッションをまずはマスターし、その後上級の練習ができるようになっています。

アサナや呼吸法だけでなく、統合的にヨガの事が学べます。

子どもから妊娠期、老年期まで一生に渡って使うことができます。