楽健法は、山内宥嚴(ゆうげん)先生が作られた、足で全身を踏み、筋肉をゆるめ、身体の循環を良くする健康法です。
ヨガも身体の筋肉をゆるめ、血行を良くするという点では同じですが、楽健法はヨガよりも短時間で筋肉をゆるめることができます。
というのも、踏み手が相手の身体のどこが硬いのかを見つけて、しっかりほぐすからです。
この素晴らしい健康法は、全国で学ぶ場所もあり、施術を受けることもできます。
わたしが水道橋の教室で体験した、実際の効果をご紹介します。
結膜炎が治った
水道橋での楽健法教室に通いはじめたばかりのわたしは、約1か月、目の疲れと何度も再発する結膜炎に悩まされていました。
ある日の教室で、たまたま踏まれる側だったわたしのところに有嚴先生がやってきて、わたしの太ももの前を踏み始めました。
丁寧に念入りに踏みながら、先生が「あなた、視力が落ちるよー、目が悪くなってない?」と聞いてきます。
最近の目の疲れと結膜炎の話をすると、「ふーん、太ももの前が固いもんねぇ」といった感じで、さらに念入りに踏んでくれました。
その日の夜、夜中にトイレに3度も目覚めました。こんなことは初めてで、何か病気かなと心配になったほどです。
次の日、びっくりするくらい視界がはっきりしていて、すっかり目の疲れや結膜炎がなくなっていました。
肩甲骨の内側の痛みがなくなった
左の肩甲骨の内側に違和感があったので、施術を受けました。
痛いところや違和感がある所ばかりをほぐすのではなく、全身のバランスを整えるものなので、全身を踏みながら、さらに固いところを念入りにほぐしてもらいます。
特に足の付け根は、どこが悪いとかにかかわらず、必ず踏む場所です。
わたしは足の付け根に加え、意外にも反対側の右の背中や首が固いと言われ、よくほぐしてもらいました。
おかげで違和感はなくなりました。
こころもゆるむ
楽健法をされる方は、優しく大らかな人が多い気がします。
二人一組で行うので、踏んだり踏まれたりしながらコミュニケーションをとる感じなのですが、相手をよく観察しないといけないですし、なにより身体に触るので相手を思いやる気持ちがないとできません。
どんな人とペアになっても、とてもやさしく、踏み手を思いながら踏んでくれているのを感じます。
たとえ、初めて楽健法をやります、という初心者の方でも、相手を良くしてあげたいと思って踏んでくれているのは、踏まれる側には足の熱や重み、そして踏み方からよく伝わり、かならず体調はよくなります。
逆に、やり方や技術にこだわっていたりすると、それも踏まれる方には伝わってきます。
赤の他人と、このようにお互いを思いやるコミュニケーションをとる機会というのは日常ほぼないので、ありがたい気持ちでこころがゆるみます。
まとめ
楽健法は、足で相手の身体の固いところをよくほぐして柔らかくし、血行をよくする健康法です。
身体の悪いところだけでなく、全身のバランスを整えます。
二人一組で行うので、相手の事を思いやる優しいコミュニケーション法でもあります。