Apricot tree yoga
日々、ヨガ勉強中
book

本レビュー『二人ヨーガ楽健法 医者に頼らず生きる術』ヨガも楽健法も繋がるの意味

「ヨガはやってるけど、二人ヨーガ楽健法って聞いたことないなぁ。」

という方にぜひ読んでもらいたい本です。

二人一組で足で身体を踏みあう楽健法の本は、ささめやゆきさんの絵がとても素敵で目をひきます。

初版は1981年ですが、内容はまさに今の時代にぴったりです。

著者の山内宥嚴(ゆうげん)先生は、お寺の住職が本職で、月曜日には天然酵母のパン屋さんという、ユニークな方で、ヨガやアーユルヴェーダにも精通されています。

楽健法(らっけんほう)とは

手足の付け根を足で踏みあい、身体の循環を良くする健康法です。

踏まれる人はもちろん、踏む人も自分の足の裏のツボが刺激され、さらに踏むという動きで血行が良くなり、元気になるのが特徴です。

そもそも、人間の身体は、血液や体液などを運ぶ無数の管によってできていて、病気というのはその管の故障で起こります。

この管は、筋肉と共に全身をめぐっているので、管の通りを良くするには、筋肉を柔らかくすればいいのです。

筋肉を柔らかくする方法は、菜食中心の食事、ヨガなどありますが、楽健法だと短時間でできます。

それは筋肉を固くさせている真の原因である潜脹(膨らんで固くなったかたまり)を直接ほぐす方法だからです。

本の概要

楽健法の原理とそのやり方、楽健法処身術、家庭で作る発酵食品、医者に頼らずに生きる(健康に関するコラム)、付録で天然酵母パンについてが書かれています。

もし、楽健法のやり方そのものを知りたければ、この本では少し難しいかもしれません。

この本は、どちらかというと、なぜ医者に頼らずに生きることがいいのか、そして医者に頼らずに生きるために、家庭でできることすべてが、先生の体験を含めて網羅されている本です。

本を読むと、楽健法のすばらしさはもちろんですが、自分の生活全般を改めるきっかけになります。

ちなみに、楽健法のやり方は『ふみてあて』という小冊子がとても分かりやすくて使いやすいのですが、市販されていないようです。

わたしは水道橋の教室で購入したので、楽健法本部などに問い合わせてみるといいでしょう。

なにより、まずは一度どこかで楽健法の施術を受けてみることをお勧めします。

家庭で作る発酵食品

先生が作っている有名な楽健寺酵母のパンの作り方だけでなく、納豆やヨーグルトや味噌、麹まで載っています。

そして、その食品を作るための発酵器の作り方まで!

さらには、家庭でできる酵素風呂の作り方まで!!

身の回りのモノでお金をかけず、想像を超えるところまで手作りできることがわかります。

本の最後には、スーパーで売られているパンの危険性や、本来のパンは発酵食品、すなわち身体に良いものであることが語られています。

医者に頼らずに生きる

この本を通して言えるのは、楽健法は、単なるマッサージではなく、

こころの持ち方

食事についての正しい知識

健康法の実践

個人の条件にみあった生き方

が一体となっていると言う事です。

この本の後半は、色々な例えを出して、この4つの点が何度も何度も語られます。

バラバラになった心、ぐちゃぐちゃになった環境、めちゃくちゃな食事など、至る所でつながりがなくなったわたしたちをもう一度つなぐ、それはまさにヨガの考えそのものであり、先生が楽健法と称して説いていることでした。

まとめ

楽健法は、二人一組で相手の身体を踏みあう健康法で、楽に身体を柔らかく、健康にするものです。

この本は、楽健法だけではなく、普段の食事、心の持ち方など、生活全般を見直すきっかけになります。

楽健法は、バラバラになったものをつなぐことで健康になる、それはまさにヨガの本質そのものといえます。