わたしは、二度お産を体験しました。
一人目は、ケアがしっかりした助産院の出産でした。
「赤ちゃんが産まれる前はあぐらで座りなさい、産まれた後は、あぐらは絶対ダメ!正座にしなさい」と言われたり、
お腹が大きかったころは腹帯に使っていたさらしを、産後すぐ骨盤にギューーっと巻いてもらったのを思い出します。
当時はあまり深く考えずに、「産後もいちいち、さらしをまくのも面倒だなー」とすっかりさぼっていたら、三カ月程経って、立てないくらいの腰痛に悩まされました。
二人目は、一人目の反省を生かして、「産後はとにかく早急に骨盤を閉める」と気合を入れて行ってみたところ、産後の体調は一人目とは比較にならないくらい抜群によかったのです。
わたしがやってみて良かった産後のヨガのアサナです。
産前産後のヨガを特別に勉強したことはありませんので、あくまでわたしの体験上よかったアサナです。効果には個人差があります。
ゴームカアサナ(牛の顔のポーズ)
産前はあぐらが楽なのですが、産後もその癖で、あぐらをかいてしまいがちです。
とくに産後は、授乳のために何度も同じ姿勢で長時間座ることになりますが、出来るだけ骨盤を締めるために、あぐらではなく、正座や長座、出来れば椅子に座りましょう。
正座を横に崩した横座りも、骨盤の位置がずれるような違和感を感じたので、わたしは出来るだけやりませんでした。
そこでおすすめなのが、ゴームカアサナです。
足だけでも十分なのですが、手を付けることで、肩こりにも効きますので、授乳に疲れた腕や肩を気持ち良く伸ばすことができます。
左右、同じくらいの時間でバランスよく行います。
セーツ・バンダアサナ(橋のポーズ)
産後立ち上がって普通の生活が始まると、身体の重みでまた骨盤が開いてくる感じがします。
なので、できるだけ産後1か月の、比較的横になっている時間が多い時に、仰向けのポーズを行っておくことをおすすめします。
それほどハードではないので、体力がまだ回復しきれていない産後にはぴったりでした。
このアサナのポイントは、しっかりと会陰をしめて行う事です。
クッションや枕を膝の間に挟んで行うと、より骨盤底筋群に効くのを感じます。
ここでしっかりとこのアサナを行っておくと、産後の尿漏れも防げますし、落ちた足の筋力も取り戻す事ができます。
ガルーダアサナ(鷲のポーズ)
普通の生活が始まると、弱った足腰にも効くガルーダアサナが有効でした。
ガルーダアサナは、全身に効く上に、より高い集中力が必要になりますので、産後の外に外に向く気持ち(赤ちゃんがいるから当たり前なのですが)をきゅっと内側に引き締めてくれる感じがしました。
ポイントは骨盤の左右の高さがずれないようにすること。
上にある足の重さで、身体がねじれてしまわないように、しっかりとお腹周りを意識して行います。
そうする事で、骨盤がぎゅっと締まる感じがします。
まとめ
産後は出来るだけ早く骨盤を締めたほうが、その後の生活が楽で快適になります。
授乳時にはゴームカアサナ、横になった時はセツー・バンダアサナ、立ったときはガルーダアサナが良く効きました。