春休み中にやらないと、と思い、子どもたちが学校から持って帰ったものを整理しはじめました。
ものが少ない我が家ですが、学校の物だけでなく、服やおもちゃなど、よくよく見直してみたらサイズアウトしていたり、使っていないものもたくさんあります。
なので、断捨離をすることにしました。
この断捨離、という言葉、今では一般的に使われていますが、そもそもは、ヨガからきている言葉です。
そういえば、わたしが知っている素晴らしいヨガの先生たちは、とても身軽で持ち物も少なく、モノにも執着がない印象です。
片付けをすることもヨガなんて、なんだかステキだと思いませんか。
断捨離とは
著者やましたひでこさんは、学生時代から道場でヨガを深く学ばれており、ヨガの指導員もされていました。
本のタイトルである、この断捨離という言葉、もともとは、ヨガの行法哲学である「断業・捨業・離業」からきています。
断業:入ってくるモノを断つ
捨業:不要なモノを捨てる
離業:モノの執着を手放す
この行法哲学をもともと唱えているのが、やましたひでこさんの師、沖正弘先生です。
やましたさんは、この行法哲学を、片付けに落とし込んでいらっしゃるんですね。
断捨離が単なる片付けや、ミニマリストと違うのは、モノを通して自分自身を縛っている「執着」を捨てていくからなんでしょう。
沖正弘先生とは
沖正弘先生(1921-1985)は、日本のヨガの草分け的存在の方であり、アサナだけでなく、生活全般を改善する総合的なヨガを提唱されています。
わたしが沖先生を知ったのは、たまたま図書館で手に取ったかなり古い『沖ヨガ入門』という本でした。
「うそでしょー?」「いやインドならありえる」「それやるんかーい」と随所に突っ込みどころ満載の沖先生のインド滞在記がとても面白く、笑いながら一気に読み終えたのを覚えています。
この本に出てくる沖先生は、好奇心旺盛で、何でもみてやろう、何でもやってやろう、という、エネルギーとユーモアにあふれた若者でした。
その後、何気に普段辞書のように使っているアイアンガー先生の『ハタヨガの真髄』という本を見てびっくり!
沖先生が訳をされていたんですね。ありがたいです。
まとめ
断捨離は、やましたひでこさんの先生であり、沖ヨガの創始者である沖正弘先生が提唱した行法哲学「断業・捨業・離業」からきています。
断捨離は、単なる片付けではなく、自分自身の執着をなくしていく行為です。
沖先生は、総合ヨガである沖ヨガを確立しただけでなく、たくさんの素晴らしい本を出したり、翻訳をされたりして、日本のヨガを切り開いてくれました。