ウトゥは「熟慮」「強さ」をあらわす接頭語、ターナは動詞で「伸ばす」ことを意味する。このアサナでは、背骨は十分に強く伸ばされる。
シンプルですが、奥深いこのアサナ、いわゆる立位の前屈です。
立位の前屈は、座位の前屈に比べ、重力を利用して出来る分、楽だと思われます。
それでも、「誰かが背中を押してくれたらもうちょっといくのに」という時があります。
そんな時は壁を使ってみましょう。
一人でできる、簡単な壁をつかった前屈の深め方をご紹介します。
壁を使って行うウッターナアサナの練習
身体を傷めないように、3つのステップで行いましょう。
1.準備運動
しっかりと背骨、足の後ろ側全体、股関節を中心に、全身をよくほぐしておきます。
身体が温まった時にやると前屈は深まりやすいので、全身を良く動かした練習の最後の方にもってくるほうがいいです。
2.壁の前に立って前屈
しっかりあたたまったら、何度か立位の前屈を行い、今の状態を確認しておきましょう。
その後、壁の前に立って前屈します。
そのまま、必要であればもう少し壁の方に足を近づけ、身体を壁側に倒して、背中を壁にくっつけます。
倒れた重さで、背中が押されて伸びていきます。
さらに深めたければ、体重を壁にしっかりかけるようにするといいでしょう。
両足のかかとはできるだけ浮かないようにつけておきましょう。
3.後屈をする
しっかりと前屈した後は、後屈をしてバランスを整えます。
ウッターナアサナの効果
腹痛をしずめ、肝臓、脾臓、腎臓の調子を整えると言われています。
気力にかけた人がこのアサナを2分以上続けると、気力が充実してきます。
脳細胞の機能を安定させるので、興奮しやすい人に適しています。
まとめ
ウッターナアサナは、壁を使って行う方法があります。
しっかりと身体を温めたあと、壁に向かって前屈し、背中を壁につけて体重を壁側にかけます。
終わった後は、後屈をするとバランスが整います。