格闘技好きの人ならご存じ、ブラジルの総合格闘家、ヒクソン・グレイシーさん。
400戦以上無敗の彼が、日々の練習にヨガを取り入れていたことはご存じでしょうか。
なぜヨガを行っていたのか、それは、「最大の敵である自分との闘いに勝つために、心を強くしようと取り入れた」と言われています。
決して、身体を柔らかくしたい、とかではなかったようで、アサナ以外の事もたくさん行っていました。
以下、映像に残っている、現役最強の時に行っていたヨガの具体的な方法です。
ナウリ(浄化法の一種)
ナウリは、クリア(浄化法)の一つです。
ナウリとは、「大波」「うねり」を意味します。
息を吐き切った状態で、息を止め腹部全体を背中にひきつけ、そのまま腹直筋を前に押し出します。
ヒクソン・グレイシーさんはかなり熟達しており、この腹直筋を左右に自在に動かしていました。
このナウリの効果は、腹部中央の強化、腹部臓器の機能を高めるのに役立ちます。
また、消化器系にたまっている毒素を排泄します。
バストゥリカー(呼吸法の一種)
本や映像から、ヒクソン・グレイシーさんは、かなりプラーナーヤーマ(呼吸法)を重視していたと思われます。
現役時代の映像では、バストゥリカーを行っているのがよく出ていました。
バストゥリカーは、かまど等で使われるふいご(送風機)のことです。
やり方は、息を早く力強く吸い、早く押しだすように吐きます。
効果は、肝臓、脾臓、膵臓、腹筋を活発にし、強化します。
消化能力がまし、鼻腔の通りがよくなり、目は涼しく感じ、気分が陽気になると言われています。
瞑想
瞑想は日々のトレーニングに入れる時もあると語っていました。
「瞑想は素晴らしい。肉体を鍛錬し、頭の中を整理して、今に集中するんだ。
呼吸によって、自分の肉体と精神を同時にコントロールできる。
恐怖とストレスの原因が見えてくるんだ。」
このセリフを読むと、格闘技だけでなく、他のどんなスポーツにもヨガがとても有効的なことがうかがえます。
まとめ
総合格闘家ヒクソン・グレイシーさんは現役時代、日々のトレーニングにヨガを取り入れていました。
自分の心を強くするために、アサナだけでなく、浄化法、呼吸法、瞑想などを日常に取り入れていたそうです。
ヨガは、格闘技だけでなく、どんなスポーツにも効果があると考えられます。