笑いヨガ(Laughter yoga)、というヨガがあります。
わたしが初めて体験したのは、インド大使館でのヨガのクラスでした。
面白いこともないのに、身振りをつけながら大声で笑う、というのは、一言でいうと「恥ずかしい…」でした。
ところが、回数を繰り返していくと、気持ちが明るくなるだけでなく、呼吸が深くなることに気づきました。
ヨガのクラスの雰囲気も、一気に空気が変わって和んだのを覚えています。
今、学校が長期間休みになっているので、終日子どもたちと一緒にいることもあり、普段よりも笑う時間が増えたからか、とても元気になった気がします。
笑いヨガとは
1995年にインド人医師Dr.マダン・カタリア夫妻が考案したものです。
ヨガという名前ですが、アサナをするのではなく、呼吸法を行うイメージです。
ユーモア、冗談は使わず、理由なく声を出して笑うことで、酸素を体内に取り入れます。
やり方
※わたしが習ったやり方です。
やり方は色々あるようですが、共通しているのは大きな声である程度の時間笑う、という事です。
1.手拍子を入れながら、ホッホッハハハを声を出しながら大きな声で笑います。
2.子どもに戻ったように、「very good very good yeah」と喜びます。
3.両手それぞれにミルクが入ったグラスをもったようにイメージし、右から左「あー」と言いながら注ぎ、左から右に「あー」と言いながら注ぎ、最後に両手の親指を立てて、大声で笑いながら飲むふりをします。
4.「I’m happy」「You are happy」「We are happy」をそれぞれ三回づつ言い最後に大笑いをします。
笑いヨガのメリット
いつでもどこでも誰でもできる
笑いヨガは一人でできますし、場所も問いません。
身体が不自由でアサナが出来なくても、笑いヨガならできます。
免疫力が上がる
生きがい療法で知られる、すばるクリニックの伊丹仁朗先生が行った有名な実験では、3時間の漫才・喜劇の観劇後に白血球の一種であるNK(ナチュラルキラー)細胞を測定すると、19人中14人が活性化しました。
※NK細胞とは、全身でがん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃するリンパ球です。
この実験で「笑い」でがん細胞を攻撃する力が増すことが裏付けられたのです。
副交感神経に作用する
日常は、交感神経が優位になることが多く、自律神経のバランスが乱れがちです。
笑いによって、不安や緊張を和らげる働きもあるそうです。
ヨガの呼吸法も、副交感神経に作用するものが多くありますが、笑いだと手軽でいいですよね。
血流がアップする
実際、30秒間笑うだけで、血流が増えてぽかぽかとし、まるでジョギングをしたかのような爽快な気分になります。
笑いはかなりエネルギーがいる行為なので、笑いヨガを体操と位置付けているものもありました。
笑う事は何よりも、楽しくて、元気になりますね。
まとめ
笑いヨガは、1995年にインド人医師夫妻が考案した新しいヨガです。
笑う事で呼吸を深く行い、免疫力や体温を上げ、健康になることを目的としています。
簡単にできるので、ぜひやってみましょう。