自分は暴力的な人間だとは全く思っていませんせした。
人を殴った事など、全くないからです。
たぶん、みんなそう考えているのだと思います。
だけど、子どもができて、周りの会話でちょっと気になったことがあります。
何気ない、よくある、大人が子どもに言う言葉。
「早く帰るよ~、もう、おうちのカギしめちゃうからね。」
「勉強やらなかったら、夕ごはんなしだからね。」
大人たちは何気に使っているけど、子どもにとってはどうなんだろう。
もしかしてこれってすごい暴力!?
『ヨーガ・スートラ』によると
サッチダーナンダ先生が著者の『インテグラル・ヨーガ』の中のアヒンサーの解説です。
‘’ヒンサー‘’は苦痛をひき起こすこと、したがって‘’アヒンサー‘’は苦痛をひき起こさないことだーーー。苦痛をひき起こすことは殺すことよりも悪い場合がある。また、ことばや思いによっても、苦痛はひき起こすことができる。
非暴力は、肉体的な暴力をふるうことだけではなく、言葉や思いの暴力も含まれているのです。
なので、親が子どもを急かせるとき、
「早く帰らなかったら、わたしがこんな事をしてあなたに苦痛を与えるからね。」っていうのは、確かに暴力になるのです。
大人にとっては、「そんな事するわけない」と思っている事でも、当の言われた本人にとっては、言葉でものすごい苦痛を受けているのでしょう。
なので、実際に、このような言葉を言うと、子どもはすぐに動きます。
恐怖で子どもを動かして育てると、いずれ人を恐怖で動かす人になる、と何かで読んだ事があります。
確かに、高校生が、「お金もってこなかったら、SNSにあの写真をばらまくぞ」みたいな事件もあります。
きっと、潜在意識に残っているんでしょうね。
そう考えると、非暴力は、全く他人事ではないです。
子育て中の自分自身、言動に気を付けないといけないなぁ、と気が引き締まります。