普段はあまり早起きしませんが、久しぶりに早く起きて丁寧に太陽礼拝をやってみました。
早起きの友人に、「日の出から1時間の太陽光のエネルギーは、一回の食事に値するほどのパワーがあるんだよ」と教えてもらったからです。
ヨガの先生にも、「早く起きて、太陽をお迎えしなさい」とも言われていたのもあります。
寝起きなので、最初は「わー、身体固いなぁ」という感じでしたが、徐々に気持ちよくなり、終わったときには疲れた、というより、「今日も一日頑張るぞ」と、エネルギーでいっぱいの気持ちでした。
それもそのはずで、太陽礼拝は前屈後屈を中心に成り立っています。
背骨を動かすメリットはたくさんあるので、太陽礼拝を朝の習慣にする、というのは手軽でいいかもしれません。

太陽礼拝とは
太陽礼拝は、サンスクリット語で、スーリヤナマスカーラと言います。
太陽(スーリヤ)に礼拝する(ナマスカーラ)。そのままです。
複数のポーズを組み合わせて、呼吸とポーズを合わせながら流れるように動いていきます。
ヨガの流派によって、いろいろやり方はありますが、どれにも共通しているのは、前屈と後屈で成り立っているというものです。
以前、イスラム教の礼拝を初めて見た時に、ヨガの太陽礼拝にそっくりなことに驚いたのを覚えています。
イスラム教の友人にそれを話すと、「1日5回もヨガをしているから、わたしたちは健康なのね」と笑っていました。
その時、足の悪いご年配の方も一緒に礼拝していたのですが、彼は椅子に座った状態で行っていました。
無理のない状態でも身体を動かすというのは、神様への信仰はもちろんですが、身体にもいいことです。
太陽礼拝のポイント
呼吸を止めないようにする
回数を重ねて疲れてくると、呼吸とポーズが合わなくなったり、息が止まってしまったりします。
板のポーズ(腕立て伏せの状態)や、アップドッグやコブラなどの時に、息をうっかり止めてしまわないようにしましょう。(流派によっては息を止めるところもあります)
呼吸をすることでプラーナが身体の隅々に行くように意識すると、とても気持ちがいいです。
背骨の位置と動きを意識する
タダーサナの時は特に背骨が正しい位置にあるか、意識しましょう。
とくに、頭を下げる癖のある人は、意識が内側に向きすぎる傾向があり、頭を上げすぎる癖がある人は、意識が外側に向きすぎる傾向があるそうです。
その頭の向きだけで、頚椎だけでなく、背骨全体の負担が変わってきます。
また、前屈後屈は背骨、特に胸椎と腰椎をしっかり動かしましょう。
交感神経は、胸椎から腰椎の前にありますので、ここをしっかり動かして、エネルギーをチャージします。
まとめ
太陽礼拝はサンスクリット語で、スーリヤナマスカーラと言い、複数のアーサナを組み合わせた流れるような動きのことです。
朝に太陽礼拝することで、一日の活力が得られます。
行うときは、背骨の動きを意識し、呼吸を止めないようにすると良いでしょう。