ヨガの先生を囲んで、身体の不調についてあれこれみんなで話している時、この歳になってもそれほど身体に不調のないわたしについて、先生が「過去の行いがよかったのね。」とさらっと言ったことがあります。
ヨガ=身体を動かすことをやってきたからかな、と漠然と思っていましたが、最近、ふとカルマのことを言われたのかな、と思いました。
カルマとは
カルマとは、日本語では「業」と訳されます。自業自得の「業」です。
行為という意味と、行為が起こす結果や影響の二つの意味があります。
行為とは、5つの行為(排泄、生殖、歩行、つかむ、話す)と、5つの知覚行為(嗅覚、味覚、視覚、触覚、聴覚)です。
行為が起こす結果とは、例えば、石を投げたら波がたち、その波で砂が動き、壁にあたって自分に戻る、というようなものです。
カルマは4つある
このカルマは、サンスカーラ(潜在印象)として、蓄積されていきます。
カルマは4つに分けられます。
①サンチッタカルマ 過去に蓄積したカルマ
②プララブダカルマ サンチッタカルマから現在受け取っているカルマ
③クリヤマーナカルマ 今の作り出しているカルマ
④アーガミンカルマ 未来受け取るカルマ
そう、過去から未来まで、すべて自分の行為に影響されているんです!!
よく、「悪いことをすると罰があたるよ」、と子どもに言ったり、「ラッキーな事があった人に、普段の行いがいいんだね」、とか言いますが、まさにこの事なんですね。
今幸せに生きるには?
過去の行為は変えられないとしても、将来はできるだけハッピーな事しか起こってほしくないのであれば、普段の行いを善くしていかないといけないのではないか、と思いますよね。
もちろんそれはとてもいいことなのですが、あまりに良いことに執着してしまうと、結果を期待して、それが得られなかった時に、苦を引き起こしてしまうことにもなりかねません。
なので、嫌な思いをしたら、あぁ、自分が過去に嫌なことをやったんだな、と平静に受け止め、善い行いをしても、それに対する見返りを期待するのをやめるというのがいいのかなと思います。
そのためにはヨーガの実践ですね。
まとめ
カルマは、業と訳され、行為と、行為の結果や影響の二つの意味があります。
カルマは4つに分けられ、過去から未来まで影響しあっています。
ヨーガの実践で、これからのカルマを良いものにできそうです。