日々の多すぎるくらいのニュースに一喜一憂したり、今までと違う状況になったことでこの先が不安で仕方がない、という時があります。
もちろん、そんな時にすぐにアーサナやプラーナヤーマ、瞑想などできたらいいのですが、場所、時間など状況によってできない時もあるでしょう。
そんな時、いつでもどこでも簡単にできる心を落ち着かせる方法は、「目を閉じる」ことです。
ヨガのクラスでも、心を落ち着かせて、意識を内側にむけるように、一番初めに少し目を閉じる時間をとる場合もあります。
目からの情報を遮断
人間は五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)によって、外に繋がっています。
この五感は、窓のようなもので、それが開いていることで普段、意識が必ず外に向いているのです。
その目を閉じることで、外からの情報が遮断され、自然と外に向いていた意識が内側に向いてきます。
特に、目は一番大きい窓であり、目から入る情報は、8割以上を占めていると言われます。
さらに言えば、他の4つの感覚器官は、自分の意識で閉じることはできないのです。
なので、ただ目を閉じるだけでも、情報を遮断するものすごい効果があるのです。
ヨガの八支足の5番目に、プラティヤハラという言葉があります。
プラティーは反対にという意味で、アーハーラは向けるという意味です。
外側に向いていた意識を、反対側、すなわち内側に向けるということなのです。
ここからは目を閉じて行う、ダーラナ、ディヤーナと続いていきます。
まとめ
人間は五感によって外の世界に触れています。
そのうち、目からの情報は8割以上なので、心を落ち着けたい時は目を閉じてみましょう。
いつでもどこでも手軽にできて、心を静めることができます。