自宅にずっといる時間を利用して、改めて『ヨーガ・スートラ』を読んでいます。
TTCを受講すると、誰でも手にするこの本ですが、とても奥深く、養成コースの限られた時間の中では一部分だけしか読めません。
わたしも「ここが大切だ」と言われたところを読んだくらいだったので、時間がある今、じっくり読もうと思い立ちました。
この時期だからか、オンラインで指導してくださる先生も見つかり、少しずつ読み進めています。
哲学の学び方
ヨガの先生が、聖典というものは、独学で学ぶのではなく、グルの力を借りて学ぶべきだと言っていました。
サンスクリット語で、グルとは先生の意味です。
ただ、日本でわたしたちが一般的に言う先生、よりも、もっともっと尊敬されて、神様のように大切にされています。
そもそも、グルのグは「暗闇」、という意味で、ルは「それを追い払うもの」の意味です。
すなわち、グルとは、暗闇(無知)を追い払うもの、ということになります。
無知はヨーガにおいて、クレーシャ(苦悩)の原因ですので、なくさなければならないものです。
哲学の学び方
哲学を学ぼう、とか、本を読もう、と思い立ったら、まずは教えてくれる良い先生(グル)を探すといいでしょう。
ヨーガ・スートラにしても、文章はスートラ(短い言葉)で成り立っていて、正直一人で読んでいても意味がわかりません。
そのスートラの読み解き方や理解も、おそらくグルによっても違うでしょう。
以前、インド大使館で教えていたインド人の先生が、哲学の講座を開いてくださった時、通訳をしてくれた方が、「自分が教わっている日本人の先生とは、全然違うところを重要視していて驚いた」とおっしゃっていたことがありました。
『ヨーガ・スートラ』も、解説者や翻訳者の方によって、意味や解釈が異なっていることもよくあることです。
でも、良い先生であれば、正しくその本質を教えてくださると思います。
まとめ
ヨーガ哲学を学ぶのであれば、まずは良い先生を探しましょう。
先生はサンスクリット語でグルと呼ばれ、大変尊敬されています。
先生の解釈を聴くことで、正しく内容を教えてもらえます。