ベジタリアンでもなく、ビーガンでもなく、フルータリアンでもなく、「ブレサリアン」、と呼ばれる人たちがいます。
食事どころか、水分もとらずに生きている人たちです。
どうやって?と不思議に思うかもしれません。
ブレサリアンの人たちは、プラーナ(生命エネルギー)を摂取して生きているのです。
プラーナって食事の替わりになるの!?と思ってしまいますが、わたしのヨガの先生は、どんなにハードなアーサナをやっていても、プラーナを摂取しているからヨガの最中は喉は全くかわかない、と言っていました。
そのように、たとえヨガの実践を行わなくても、プラーナを随時摂取できるような身体の人たちがいるのです。
ブレサリアンの日本人
弁護士の秋山佳胤先生や、森美智代さんは日本人のブレサリアンの代表でしょう。
『食べない人たち』を読んだときは衝撃的でした。
お二人とも、精力的に活動されている上に、森さんなどは体重が増えて困っている!なんて言っています。
そして衝撃的だったのが、食事は究極の暇つぶし、というか、食に関する事で一日の大半を使っていることが分かり、とにかく時間がたくさんあるのが大変だという事でした。
確かに、献立を考え、買い物に行き、調理をして食べて片づける。
コロナで家族がずっと家にいる今、まさにわたしの時間(とお金)はほとんど食事の事に費やされています!!!
「時間がない」という人は、食事をなくす、というのも手かもしれませんね。(といっても簡単にはできませんが。)
今を生きる16の智慧
そのブレサリアンの方たちが衝撃的すぎて、あれこれ本を読んでいくうちに出会ったのがこの本です。
稲葉耶季先生は、東大卒の裁判官で大学でも教授をされていました。
生まれは教会、そしてインドで修行をされたり、ヒマラヤで学校づくりを行ったりし、尼僧になったという方です。
2年前に亡くなられた時はとても悲しかったのですが、その時ふと、稲葉先生がおっしゃられていた「死はお祝の門出」という言葉を思いだしました。
この本には、「今を生きる16の智慧」というのが載っています。
これこそ、ダルマに沿ったヨガ的な生き方だとわたしは思っているので、事あるごとに読み直しています。
しかも、子どもでもわかるような優しい言葉で書かれています。
1.川の水のように自然の流れに沿う
2.自分の中のかすかな息吹を感じる繊細さを持つ
3.他者と同じ息吹の中で生きていることを感じる
4.興味のあることに集中する
5.不安や恐怖を持たない
6.喜びをもって生きる
7.感謝をもって生きる
8.風や太陽や月や星の語りかけを感じる
9.木や草や花や石と語り合う
10.人が喜ぶことを考える
11.心を静かにする時間を持つ
12.物をへらしてさわやかな環境にする
13.天然の環境のもとで少量の食事をする
14.ゴミを出さない
15.金や物や地位が自分を幸せにすると考えない
16.他者の生き方を肯定する
まとめ
プラーナを摂取して生きている人たちをブレサリアンといいます。
日本人でも、何人かブレサリアンの人たちがいます。
稲葉耶季先生の「今を生きる16の智慧」は、現代に生きるわたしたちの、ダルマに沿った生き方を示してくれています。