コロナの影響で、小児科の受診患者数が、前年の40%も減ったというニュースを読みました。
病院に行くことでコロナ感染者に接触することを心配したことが、受診抑制につながった可能性があるそうです。
子どものいる家庭では、咳をしたから病院、何かぷつっとできものができているから病院と、何かと病院通いに忙しそうです。
コロナで40%も受診が減ったのであれば、そもそも行くほどでもないものも多かったのでしょう。
子どもを育てていて思うのは、回復力の強さです。
どんなにへとへとになっていても、少し休めばすぐにけろっとまた元気になります。
そして、病気になったときは、わかりやすくぐったりとしたり、起きなかったりします。
そして、しっかり休めばまたすぐに元気になります。
わが家の場合は、『小児科に行く前に』を参考にして、病院に行くことかどうか見極めるようにしていました。
何かあるたびにこの本のお世話になっていますが、10歳の息子は、小児科を受診したことはまだありません。
7歳の娘は、一度だけ、ヘルパンギーナで受診しました。(が、大したことなく、薬も処方されずに終わりました…)
大人はどうでしょう。
自分が疲れていても、いつ休むべきか、なかなか見極めるのが難しいのではないでしょうか。
特に、社会生活では、身体だけではなく心が疲れることが多くあります。
あれこれ考えてしまい、休みたくても休めず、ついつい止まるタイミングをのがして過ごしてしまいます。
ティク・ナット・ハンは、こう言っています。
痛手を負った動物は、治るためには休息がいちばんよいと知っています。動物の身体には智慧が宿っていますが、人類は自分への体への信頼を失ってしまいました。私たちはパニックを起こし、様々な手段をとろうとします。体が治っていくににまかせられず、休み方も忘れています。しかしマインドフルな呼吸にささえられることで、わたしたちは休むことの極意をあらためて学び直すことができます。
身体も、心も、自分から治す力があるにもかかわらず、それに任せられないのは、人間の「無智」にあります。
心配しすぎるのも、治癒の妨げになるそうです。
どうしたらいいのか。それは呼吸を意識することなのです。
吸う息、吐く息に意識を向けること。
ゆっくりと今を意識して呼吸することで、身体への信頼を取り戻していきます。
何より、休む勇気をもつこと。
自分を大事にすることは、周りの人すべてを大事にすることにつながります。