外出自粛中で、ここ3か月ほど家に家族がずっといる生活でした。
家族といつもおしゃべりばかりしていました。
たいした話はしていないのですが、長く一緒にいると、ずっと話してくる子どもたちの相手も、面倒になるときもたびたびありました。
ティク・ナット・ハンは、こう言っています。
愛をもって話し、深く聴くというふたつのことが、子どもとのコミュニケーションの扉を開きます。親が子どもに向かって話すときは、権威的な言葉でなく、愛の言葉で話すべきです。
今はまだ小さい子どもたちですが、日々のこのマインドフルな行いが、成長するにつれての信頼に変わっていくのでしょう。
話を聞くのが面倒だな、となってはいけないですね。
マザーテレサはこう言っています。
世界平和のためにできることですか?家に帰って、家族を愛してあげてください。
家族への愛の形は色々ありますが、まずは愛をもって話し、深く聴くということを実践したいなと思いました。
そして、ティク・ナット・ハンは、ぜひ家庭で毎日やっていただきたい実践として、五つの呪文を教えてくれています。
1.「私はあなたのために、ここにいます」
2.「あなたがいてくれて、とてもうれしい」
3.「あなたは苦しんでいます。だから私はあなたのためにここにいます」
4.「私も苦しんでいます。どうか助けてください」
5.「今は幸せの瞬間(とき)」
とくに4は、何かとプライドが邪魔をして、恥ずかしくて言えないことも多くあります。
精神的に追い詰められて、うつや自殺が多いのは、辛いときに辛いと言えないからかもしれません。
人に迷惑をかけてはいけない、とがんじがらめになるのは、自分にも周りにも不幸を生み出します。
迷惑は、生きている限りどこかにかけるものだから、かけられても許す寛容力が必要です。
まずは家族の中で、辛いときに辛いといえる環境になるといいですね。