モノへ執着を手放す、すなわち、アパリグラハを実践するには、どうしいたらいいのでしょう。

それには、ニヤマの二番目、サントーシャがポイントです。
サントーシャは、満足、とか、足るを知る、などと訳されます。
それは決して、「足らないけれども満足しろ」という意味ではないそうです。
人間は、生きていくために最低限必要なモノがあります。
住まい、食べ物、家族がいれば家族の分も必要です。
でも、今、自分の周りを見回して、自分には本当に不足しているのでしょうか??
たとえば、食べ物一つとってもそうです。
全世界では毎年40億トンもの食料が生産されています。これは全人口の食を賄うには十分な量です。しかし実際は食料が余る国と食料が不足する国が存在しています。 gooddoHPより
限られた資源を、一部の人たちが使い込めば、他の人たちはまわりません。
必要な人が得られなかった時は、苦しみを生み出してしまいます。
買い込み、食べ残し、地産地消を無視した食事。
本当に自分に足りないのでしょうか。
もちろん、本当に足りないのであれば、足りるようになる努力も必要です。
収入が足りない、というなら、足りるための努力が必要です。
成績が足りないのなら、勉強が必要です。
足りない足りないと言うだけでなく、努力が必要。これはタパスですね。
今の状況をその都度受け入れて、努力する、というのが必要なのです。
わたしが好きな言葉の一つに「今のあなたにちょうどいい」というのがあります。
たしか、随分前に、斎藤一人さんの本で読んだと記憶しています。
もっといい家にすみたい、いや、これが今のわたしにちょうどいい
もっと収入が欲しい、いや、これが今のわたしにちょうどいい
兄弟が欲しかった、いや、これが今のわたしにちょうどいい・・・
そう考えていけば、色々なモノへの執着もなくなっていくのではないでしょうか。