Apricot tree yoga
日々、ヨガ勉強中
philosophy

ヨガの練習で自分の中の動物を飼いならす

手を出すのはだめだけど、言葉であれば何を言ってもオッケーだという考えの子育てをしているご家庭にあったことが何度かあります。

小さいころですら遊び相手の事を、「ばかだ、あほだ」と言い、少し大きくなれば「泥棒だ」「嘘つきだ」と言い、さらに大きくなりエスカレートすれば「価値がない」「死ね」などと言ってきます。

その子どもの親はたいてい、「男の子なのでそんなもの」とか「冗談やからかいのつもりで言っているのよ」とかで済ませてしまいます。

子ども同士とはいえ、言葉で人を傷つけるということは、暴力に他なりません。

弱い子は、言われっぱなしで傷つく上に、大人から「冗談の受け取り方が悪い」と言われれば、人への信用も無くしてしまいます。

 

このように、子ども同士だとやたら加害者が悪くなく、被害者が悪い、と言われることが多くあります。

でも、大人同士であれば、同じような言葉を吐かれたら、DVだ、とか、ハラスメントだ、とかで間違いなく加害者が悪いとなるでしょう。

子どもでも大人でも同じように傷つくのに…。

 

わが家でも、兄弟喧嘩になると、調子に乗ってお互い悪い言葉を言い出します。

そんな時に「あ、お口がヘビになってるよ!」と教えてあげます。

誰もが自分がヘビ、というのは嫌なので、はっとなって言うのをやめます。

 

そもそもこの口(舌)がヘビというのは、ヨガの先生から聞いた話からです。

誰もが自分の中動物を飼っていて、それを飼いならすのがヨガの練習だという話です。

その動物とは、

その目でなんでも見たがる鷹が2羽

その手でなんでも奪う鷲が2羽

楽しいことに一目散に跳んでいくうさぎ1匹

怠け者のロバ1頭

プライドが高く傲慢なライオン1頭

人を見下げて傷つける言葉を話すへび1匹

です。

いますいます、わたしの中にも。

みなさんも心当たりありませんか。

毎日のヨガの練習で飼いならせるようにすること、そして子どもにも少しずつ教えてあげるようにしたいものです。