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ヨーガ・スートラにおけるヨーガの定義はまさにこの一文です。
ヨーガとはチッタの活動の停止状態である。(YSⅠー2)
ヨーガは、もともとサンスクリット語のyujという言葉からきています。
カタ・ウパニシャッドで、初めて「結びつき」の観点で使われたと言われています。
その後次第に、瞑想の境地、だったり、落ち着きや静けさ、平静さ、だったりという意味で書かれている文献も現れます。
ヴィヤーサの「ヨーガ・スートラの注釈書」には、こう書かれています。
ヨーガは集中である。またそれは精神のすべての段階の性質である。
実際、ヨーガ・スートラの中に出てくるヨーガという言葉は、集中の意味で使われています。
読む文献によって、どういう意味で使われているか丁寧に見ていく必要がある言葉なのですね。
チッタとは、ブッディ、マナス、アハンカーラの3つです。
ブッディは、知性と訳され、理解したり、識別したりするものです。
マナスは心と訳され、考えたり、感じたりするものです。
アハンカーラは、自我と訳され、主張するものです。
これらが活動していると、まるで波のようであり、海の底は見えません。
しかし、活動が停止状態になると、海底まで良く見えるようになります。
海底がプルシャ、自分の中の純粋な意識です。
チッタの動きを停止させて、プルシャを見ることが、ヨーガの定義です。
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