あるお医者さんが、こう話していました。
「丁寧に診察したら、『あの病院は時間がかかる』と文句を言われる。では、忙しい人のために手短に診察すると、『あの病院はちょっとしか診てくれない』と文句を言われる。」
結局、文句を言う人は、どんなことに対しても文句を言うんですね。
でも、実際に頑張って病気を治そうとしているお医者さんに対して、文句ばかり言っている人が一番不幸だというのは、誰の目にも明らかです。
人がどんなにダルマに沿った行いをしていても、文句を言う人や批判する人は必ず一定数います。
「偽善だ。」「有名になりたいからやってるんだろう。」「いい人アピールしている。」などなど・・・
今はSNSなどで、匿名で言いたい放題なので、顔も名前も知らない、全く関係性のない人からどんどん言われます。
これでは、どんなに良い事をやっても、やったもん勝ちどころか、やったもん負けになってしまいます。
そのくらい、行動はリスクが伴います。
逆にそのくらい、批判はリスクゼロで簡単に出来てしまいます。
じゃぁ、行動しない方がいいのでしょうか。
そんなことはありません。
ヴェーダでは、文句を言ったり、批判をすることは、ダルマに沿っていない行為、すなわちアダルマであり、パーパ(悪徳、借金みたいなもの)がたまると言われます。
行為は必ず結果を生みますので、たまったパーパは、必ず実り、何らかの結果が返ってきます。
正しいことや勇気をもってやったことを批判されるのは、誰しも辛く、苦しいことです。
でも、その人の正しい行為は、プンニャを貯め、それを批判する人はパーパが貯まり、それはいつか実る、という法則を知っていれば、勇気をもってダルマに沿った行為を行えるのではないでしょうか。