病気になり、もう助かる見込みは少ないです、と言われたとき、多くの人は神様に祈ります。
志望校になんとか合格したい、と強く願った時、やはり多くの人は神に祈ります。
普段、日常で祈ることのない人でも、こういうときには祈る、というのは、祈りには、自分の力を超えた何かがあると、無意識にわかっているからなのでしょう。
祈りには段階があると言われます。
困った時にのみ祈ること。はじめはここからです。
病気や受験、うそがばれませんように、など、困った時の神頼み的なモノです。
ステップがあがると、毎日祈るようになりますが、まだ自分の欲のためだけに祈っています。
「宝くじに当たりますように。」「お金持ちになりますように。」など、自分のためだけに祈ることです。
もう少しすると、毎日、自分以外の人のために祈るようになります。
「コロナで苦しむ人が早く良くなりますように。」「震災で苦しむ人が、普通の生活を取り戻せますように。」「戦争がなくなりますように。」
大きな出来事が起きると、世界中で祈りが行われ、それがパワーとなります。
そうして、日々祈り続けながら、調和や宇宙の本質を学んでいくと、自分と宇宙は一つだというということがわかってきます。
日によって祈りの段階が違うかもしれません。目の前の事を祈りたくなる日もたくさんあるでしょう。そんな日もあっていいと思います。
わたしの先生は、サンカルパ(瞑想の前の決意宣言のようなもの)時に、自分のための祈りを一つ、自分の事以外の事、例えば周りの人や地球のことなどを一つしっかりと思い浮かべると良いと教えてくれました。
家族があっての自分、周りの人あっての自分、自然があっての自分、地球があっての自分・・・と祈る範囲を広げていくことで、視野が広がり、感謝も広がっていきます。