アーユルヴェーダでは、プラクリティ、すなわち「本来の体質(ドーシャ)」と、ヴィクルティ、「今の体質(ドーシャ)」を知ることを重要視しています。
今の体質は、ドーシャチェックシートにチェックすれば、大体わかります。
しかし、プラクルティは、受精時の体質を表しているので、ドーシャチェックシートで完璧に調べることは難しいと言われています。
それでも、本来の体質は、知っておく必要があるのです。
なぜなら、病気の原因を知ったり、治療法を考える際に、必ず必要になるからです。
おおまかなプラクルティの調べ方です。
まずは、ドーシャのチェックシートを、出来るだけ小さいころの自分の状態を思い出して書き込んでみましょう。
もし出来るのであれば、自分の親に聞いてみるのもいいかもしれません。
小さいころなんて、完全に忘れてしまった、という方は、できるだけ自分の体調が良い状態を思い出して書いてみます。
そうすると、大体のプラクルティがわかります。
もし、お子さんがいる方は、その子のできるだけ小さいころ、赤ちゃんだったころのドーシャを調べておくと、一生役に立ちます。
プラクルティは、ほとんどの人が、二つのドーシャタイプから出来ているはずです。
ヴァータが一番高く、次がピッタのヴァータピッタタイプ(順番が逆の場合はピッタヴァータタイプ)
ヴァータが一番高く、次がカパのヴァータカパタイプ(順番が逆の場合はカパヴァータタイプ)
カパが一番高く、次がピッタのカパピッタタイプ(順番が逆の場合はピッタカパタイプ)
もちろんまれに、一つのドーシャのみが高い人や、三つのドーシャが全く同じタイプといいう人もいます。
三つのドーシャが全く同じ人は、アーユルヴェーダのドクターでも見たことがほぼないそうです。
プラクルティがわかった上で、ヴィクルティを出してみます。
そうすると、必ずずれが生じてきています。
そのずれが、病気の原因なのです。
わたしの場合、プラクルティはカパピッタタイプです。でも、ヴィクルティはヴァータピッタやヴァータカパになることが多いです。
ということは、ヴァータが上がっているのです。
それを、出来るだけ本来の体質である、カパピッタに戻してあげるような生活をする、というのが、すぐにできるアーユルヴェーダの取り入れ方です。