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ayurveda

【トリスートラ】病気の原因は一つではない

アーユルヴェーダには、トリスートラという言葉があります。

ヘトゥ(原因)、リンガ(症状)、そしてオーシャダ(治療法)です。

 

身体になんらかの悪い症状がでる時、それには必ず原因があります。

その原因は、一つではなく、食べ物だったり、姿勢だったり、あるいは考え方だったり、と多岐にわたります。

 

どうしてもわたしたちは、この病気の原因はこれ、と一つに限定しがちです。

何か症状がでると、ネットで調べて、一般的に言われる原因を突き詰めてしまいます。

 

でも、人それぞれ生まれもった体質や、現在の生活スタイルは違うので、原因も人それぞれ違って当たりまえです。

その病気や症状が教えてくれるのは、一つの原因とは限らず、自分の今までの間違った生活習慣であったり、調和がとれていない考えだったりするかもしれません。

 

がんの人が、病院でもう手遅れだと言われたにもかかわらず、食事を変えたり、考え方をポジティブにしたり、感謝の気持ちをもったりすることで治った、という話を聞いたことがあります。

腰痛の人が何年もあらゆる治療法を試して効かなかったのに、自分のあることに対する強いこだわりを捨てることで治った、という話を聞いたこともあります。

こういう人達が、まさにアーユルヴェーダでいう、ヘトゥ(原因)を正しく理解し、正しいオーシャダ(治療法)を選択した実例でしょう。

 

アーユルヴェーダは、個々のライフスタイルをその人に合わせた方法で良くし、健康で長生きできるための哲学です。

病気や、良くない症状があった時は、まずは自分のライフスタイルや考え方を幅広く見てみましょう。