ドーシャのチェックシートで、プラクルティ(本来の自分の体質)と、ヴィクルティ(今の自分の体質)知ることができます。
身体と心を占める、3つのドーシャの割合で、それぞれ個人の性質というのが決まってきます。
そのため、誰一人として同じ体質というのはありません。
ほとんどの人が、2つのドーシャが多いタイプにあたります。
それでもまれに、1つのドーシャが高い人がいます。
その場合、ヴァータが高い人は要注意です。
ヴァータは、身体の主と言われ、身体における活動すべてをコントロールしているので、何かにつけて影響が大きいのです。
ピッタやカパを動かすのもヴァータですし、ピッタやカパの動きを止めるのもヴァータです。
空と風で出来ているヴァータは、とても小さいと考えられていて、至る所に動くことができます。
ヴァータによる病気は、80種類にもなると言われています。
ちなみに、ピッタによる病気は40種類、カパによる病気は20種類です。
もし、ヴァータが高ければ、体調が悪くなくても、まずはゆっくりと動くことを心がけましょう。
風があちらこちらに吹くように、あれもこれもやりたい、あそこにもここにも行きたい、となっていませんか。
ヴァータの人は、のんびりできない人が多いのです。心も身体も、いつも動いていたいのです。そして、たくさんの動く予定を、難なくこなせる人なのです。
そして、気づいたときには、身体の不調があったり、心を病んでいたりします。
ちょっと動きすぎかな、とか、予定詰めすぎたかな、と思った時は、とにかくゆっくりしてみましょう。1日の予定をできるだけ削り、のんびり、ゆったり過ごします。
アーユルヴェーダのドクターハンサは、「他人から「怠け者」と言われるくらいまでとことんゆっくりしたほうがいい」と言っていました。
怠け者って言われるの嫌だなぁと思ってしまいますが、ヴァータの人は、そのくらいでちょうどバランスがとれるのです。
アーユルヴェーダは、病気の予防を重要視している医学です。
ヴァータが高いなと思ったら、まずは動かずのんびりすごす。これだけで、身体や心が病むのを防ぐことができます。