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息子のために、図書館から借りてきた『明日をつくる十歳のきみへー一〇三歳のわたしから』という本を読みました。
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この本を書いた当時、103歳だったお医者さんの日野原重明先生。
103歳だからこそ感じることを、10歳の子どもたちに伝えています。
その中で印象的だったのが、ドイツの心理学者エーリッヒ・フロムの「持つ人生」と「なる人生」です。
持つ人生とは、ほしいものを手に入れて満足する生き方です。
ゲームが欲しい、自転車が欲しい、バイクが欲しい…
なる人生とは、自分がなにになるかが人生の目標です。
かけっこで一番になる、と決めたら、そのために練習して速く走れるようになる…自分をみがいてなりたいものになる生き方です。
持つ人生には、限りがありません。そして、苦労して手に入れても、羨ましがる人はいても、尊敬はされません。
なる人生は、その人が努力してきたことを知るので、みんなから尊敬されます。
持つ人生は、欲に動かされる人生です。2人が同時に欲しがれば、争いが生まれます。
同じ土地を2つの国が欲しがったら戦争になるように。
ものを大事にしすぎると、命を失ってしまうことになりかねないのです。
ヨガでは、自分の楽しみだけを追求している人を、カーミーと言います。
わたしたちがなりたいのは、ヨーギー。
これからの長い人生、持つ人生ではなく、なる人生になるように努力すること、10歳ではないわたしたちも今からでも遅くはなさそうです。
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