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カルナカララのアーユルヴェーダアドバイザー養成コースを受けてみた その2

約2か月間、Karunakarala Ayurveda & Yoga Instituteアーユルヴェーダアドバイザーベーシックコース(level1)・アドバンスコース(level2)を受講しました。

わたしは1期生ですが、2期3期と続いていくようなので、これから受講を考えている方の参考になればいいなと思い、どう学んだのかを書いてみます。

その1はこちらから。

カルナカララのアーユルヴェーダアドバイザー養成コースを受けてみた その1ヨガは生活の中にすっかり入っていても、アーユルヴェーダって一体何?と長年思っていたわたしが、なぜかふと思い立ち、約2か月の講座を受けて、...

 

講義はすべてzoomで行われます。

スリランカとzoomでつなぐので、音声とか画像とか大丈夫なのかなと思っていましたが、実際トラブルはほとんどありませんでした。

ただ1回だけ、スリランカが大雨の日にインターネットの繋がりが悪く、20~30分ほど遅れて始まったことがあります。

その後、Wi-Fiを強化したり、パソコンを増やしたりとあれこれ工夫されたみたいで、特に問題はありませんでした。

 

 

教えてくれるドクターは、ディネーシュ先生と、奥様のディヌシュカ先生です。

お二人とも笑顔がステキで仲が良く、とても穏やかな雰囲気の先生です。

ディヌシュカ先生の洋服がいつも可愛くて、毎回密かな楽しみでした。(zoomだと全身が見れなくて残念!)

ドクターどちらかお一人と、日本人の通訳さんで講義は進められます。

質問も日本語でOKで、通訳さんがドクターに伝えてくれます。

テキストは講座開催前にメール添付で送られてきて、それを自分で印刷して手元で見ながら受講していきます。

 

講義は、1日に1~2つのテーマを、チャラカサンヒターやスシュルタサンヒター、アシュタンガフリダヤなど古典に書いてあるサンスクリット語のシュローカを読み、解説していくという方法です。

例えば、オージャスがテーマであれば、オージャスの事が書かれたシュローカを読み、その解説があります。

オージャスの性質や機能、増加や減少した場合など、テーマの事を深く学びます。

そうやって、毎日1つ1つ、層のように積み上げて、ベーシックコース(level1)が終わるころに、ふと気づけばアーユルヴェーダの全体像がざっと見渡せるようになる感じになっていて、自分でちょっと驚きました。

ここまで勉強すれば、日本語で読める一般向けのアーユルヴェーダの本などはかなり理解できると思います。

 

アドバンスコース(level2)は、ベーシックコースを踏まえて、さらに細かい内容になっていきます。

ドーシャもヴァータ・ピッタ・カパの3種類の分類からさらに細かく15種類の分類に増えます。

病気の予防法だけでなく、治療法も学ぶので、ドラヴィヤ(薬)などもでてきます。

女性の病気がテーマの日もあります。

もう、連日新しいサンスクリット語のオンパレードで頭がいっぱいです!!!

 

ドクターは、お二人ともとても熱心でまじめで、物腰が柔らかく、どんな質問にも丁寧に答えてくれるので、毎回受講生からたくさん質問がでていました。

特にアドバンスコース(level2)になると、かなり複雑になってきて情報量も多く、質問も多数飛び交い、毎回のように時間オーバーになっていました。

限られた時間内で、ドクターはできるだけたくさんの事をわかりやすく教えてくれようとしていましたし、わたしたち受講生側も一生懸命メモを取りながらついていこうとしていました。

また、ライブで出席できない人や、復習していて質問が出てきた場合には、担当のMさんにメールで送っておくと、クラス内でみんなに質問と回答をシェアしてくれました。

おかげで、先生が一方的にしゃべっているような感じはせず、双方向のクラスという印象でした。

内容が難しくなってきても、基本を思い出し、だからこうなのか、なぜこうなるのかと考えたり質問したりすることは、とても楽しかったです。

何より、難しいからこそ、一緒に学んでいる人たちがいることが励みになりました。

 

ベーシックコース、アドバンスコース共に、クラスの最終日はテストです。

まずは筆記テストが1時間、出された問題を手元の紙に回答していきます。

その後1時間で解説があり、自己採点します。

内容は多岐にわたり、「それが出るんかーーいっ」と頭を抱える問題もありました。泣

 

筆記が終わると、一人一人の口述テストもあります。

口述は一人10分~15分、ドクターがどんどん質問してくるのに答えていきます。

ドクターとマンツーマンなので、かなり緊張しました!!!

ドクターは「簡単な質問だすよー」と冗談を言って(本気だったのかも?)和らげてくれますが、質問されたことをすぐにパッと答えるというのはこれまた難しいです。泣

 

Mさんが「理解しているのかの確認ですよー!」と励ましてくれてましたし、ドクターも「ストレスがアーユルヴェーダ的には良くないので楽しんで!」と言ってくれてはいました。

それでも範囲は広いし、サンスクリット語が全然覚えられないし、そもそも記憶力の低下が著しいし、とわたしは結構プレッシャーでした。。。

テストが近づくと、生徒同士で話す時(講座開始前はみんなで雑談タイムです)はテストが心配~~と誰もが言っていました。

 

でも、テストがなければ、講義を聞いてなんとなくわかった気になって終わっていたでしょう。

それでは、今後きっと役に立たない気がします。

講義を理解して、言葉を頭に叩き込んで、自分の言葉でアウトプットすることで、アーユルヴェーダの知識が少しづつ、確実に身になっていくのを感じました。

 

結論を言うと、講座はかなりアカデミックです。なので、ハーブやオイルやスパイスの使い方をあれこれ覚えて、というオシャレ(?)なものではないです。

一般的に有名なごま油の使い方や、白湯の飲み方などはほとんど出てきません。

 

正しい食事についての知識が得られたり、正しい生活の仕方を学びます。

身体の症状を見て何が起こっているのかを知り、その原因を見極め、対処する方法を学びます。

サロンに行く際には、正しいサロンを見極め、自分に合ったトリートメントを選ぶことができるようになります。

アーユルヴェーダは哲学なので、自分の頭で考えることを学びます。

人生を理解し、より豊かな人生を送り、長生きするための知識を与えてくれます。

学ぶことで、考え方が変わり、自分や家族の身体の見方が変わり、世界の見方が変わり、生活が変わり、生き方が変わります。

そんな講座です。

 

同期がおもしろい事を言っていました。

「軽い気持ちで申し込んだけど、かなりガチな講座だな」(笑)

まさにそれ!ガチな講座です。なのでガチで面白いです。

 

講座の内容が深くて面白かっただけではなく、ドクターたち、サポートしてくれたスタッフの皆さん、同期の皆さんとの出会いも全部含めて、思い返せば感謝しかない2か月でした。

いつかみんなでスリランカにlevel3を受けに行きたいなぁ。

詳細ページ

もし受講を迷っていたり、どんな事を学ぶのか知りたい方の参考になれば幸いです。

 

卒業証明書授与式は、後日スリランカ大使館で行われました。

その様子はこちらから↓

【スリランカ大使館】アーユルヴェーダアドバイザー養成講座 卒業証書授与式カルナカララのアーユルヴェーダアドバイザー養成コースの卒業証明書授与式に出席しました。 場所は、高輪にあるスリランカ大使館です。 ...