トリグナは、サットヴァ、ラジャス、タマスからなっています。
サットヴァは、知識、真実、純粋、調和、寛大さ、同情、思いやり、集中などを意味して、人を正しい道に導きます。
ラジャスは、欲望、願望、魅力、怒り、憎しみ、悲しみ、プライド、嫉妬などを意味して、人を活動に駆り立てます。
タマスは、無気力、眠気、無知、重さ、遅さ、落ち着きなどを意味していて、人を不活発に導きます。
できれば、サットヴァな人でありたいですよね。
このサットヴァ、ラジャス、タマスに影響を与えるものは、アーユルヴェーダでは3つあると言われています。
1つ目は精神的要因。ニャーナインドリア(5つの感覚器官)と関連し、聞いたり、見たり、触ったりするものです。
考えることもここに入ります。
2つ目は身体的要因。カルマインドリア(5つの行為器官)と関連し、行動すること、話すことなどです。
3つ目は食事的要因。何をどのようにいつどう食べるのか、ということです。
サットヴァなものを見たり聞いたり、考えたりすること。
サットヴァな所で生活をしたり、良い行いをし、悪い事を言わないこと。
サットヴァな食べ物を、適切な時間に適切な量を適切な調理方法で食べること。
そうすることで、わたしたちのマナスが、ラジャスやタマスに覆い隠されずにすみます。
確かに、ラジャスな映画を見たり、悪い事を考えたりすれば、ラジャスが増えていくのを感じます。
悪口ばかり言っていても同じで、サットヴァな感じがしないのは明らかです。
食べ物もそうです、辛くて熱いものばかり食べていたら、ラジャスが増えます。
重たいもの、古いものを食べていれば、タマスがどんどん増えます。
そう考えると、毎日の生活の小さい事一つ一つを意識的にサットバにすることで、わたしたち自身のマインドもサットヴァになるのです。