アーユルヴェーダを勉強し始めて、朝の時間の大切さを感じています。
朝にやるべき大切なことがたくさんあるのです。
でも残念ながら…、わたしは朝は得意ではありません。
朝は一日の始まりです。さて、どうやってスタートするのが良いのでしょう。
舌みがきをしたり、白湯やハーブティーを飲んでスタートが良いのでしょうか。
それともアーサナや呼吸法でスタートが良いのでしょうか。
哲学の先生からは、起床の祈りのシュローカを教えてもらいました。
目覚めた瞬間、ベッドの中で手を見ながらのお祈りです。
意味は、簡単にいえばこんな感じです。
「早朝に手を見ると、手の指先には、豊かさ(ラクシュミー)が、手の真ん中には、知性(サラッスヴァティ)が、手の付け根には、秩序(クリシュナ)が宿っている。」
ティク・ナット・ハンは、一日のスタートの事をこう言っています。
「一日の始まりに、ほほえみ以上にふさわしいものはありません。」
一日の始まりは、幸せのほほえみをたたえながら、慈しみと理解の道を歩もうとする決意を心にとどめてスタートしましょう。
今日という日は真新しい一日で、生きるためのかけがえのない24時間が待っていることをたしかめます。
『ブッダの幸せの瞑想』
この言葉をきいて、ハッとしました。
わたしの朝といえば、家族の朝食や、子どもの準備やらでばたばたで、とにかくスピード勝負の時間です。ほほえみなんて、あぁ、全く考えたことありませんでした!!
師曰く、ほほえむことで、安らぎと喜びの一日を送ろう!と決意を表すのだそうです。
何の決意もないまま生きていくと、毎日がぼんやりしたまま失われていってしまいます。
またティク・ナット・ハンは、「ほほえみをたたえながら、慈しみと理解の道を歩む」という言葉を使っています。
まずは相手を良く知り、その人の身になって感じること、これが理解です。
人だけではなく、物事すべてを深く見つめる必要があります。
そうやって理解の心を持つことで、はじめて慈しみをもつことができるのです。
そういう道を歩むために、まずは毎朝ほほえむことからはじめるというのです。
朝の時間は大忙しですが、まずはほほえみ。
慈悲と理解の道はとても長いですが、ほほえむことからはじめていきたいですね。
そうすることで、大切な毎日が、安らぎと喜びと調和に満ちたものになりそうです。