花粉症の季節です。
わたしは幸い花粉症には無縁ですが、家族は花粉症で悩まされています。
アーユルヴェーダで治してみたい!と思っているのですが、果たしてアーユルヴェーダでは、アレルギーはどのように書かれているのでしょうか。
アーユルヴェーダの古典書では、アレルギーという言葉は出てきません。
では、アレルギーはどのように表現されているかというと、アサートミャという言葉で表されています。
サートミャは適合、適応という意味です。身体に自然に対する慣れや耐性があることです。
サートミャとは、すなわち自然に適応することなので、健康な生活において必要なものです。
その反対は、アサートミャと言います。
自然に適応していないこと、自然に対する耐性がないこと、これがすなわちアレルギーなどです。
できるだけ、自然に適応して生きていきたいですね。
そのためにキーになるものの一つは、「アーマ」(毒素)です。
春は、冬の寒さで溜まったカパがゆるんで溶け出す時期です。
まさに雪解けの季節なんですね。氷が解けて、水になっていくように、身体の中にも水分が増えていきます。
消化器官の中では、溶けだしたたくさんのカパ(クレーシャカパ)が消化の火(ブータアグニ)の力を弱めてしまい、消化力が落ちてきます。
消化力が落ちると、食べた食事がきちんと消化ができず、アーマがたまります。
過剰なカパが影響を与えるのは、消化の火だけではありません。
わたしたちは、日々細胞や組織にも栄養を与え、新しくしていますが、それを作る火(ブータダートゥアグニ)をも過剰なカパが薄めてしまい、さらには溜まったアーマも加わって、体組織(6つのダートゥ)が健康に作れなくなってしまうのです。
この時期、アーマを作らないために、今すぐ出来る食に関することは3つあります。
一つ目は、意識的に食事の量を減らすことです。
冬の時期はため込む時期なので、どうしても食べすぎてしまいます。
その勢いのまま暖かい季節を迎えると、食事の量はちょっと多すぎてしまいます。
なので、まずは食事を減らしましょう。
二つ目は、アーマを作りやすい重たい食べ物、例えば、お肉やお魚や卵、チーズなどの乳製品を控え、軽い食事を意識します。
カパは、五大元素で言えば、水と土、とても重たいものなのです。重たいものはカパをどんどん増やします。
できるだけ、軽い食事をとりましょう。
どうしても重たいものを食べたい時は、大根おろしやショウガなどを利用して、消化力を高めて摂りましょう。
そして最後は味です。カパは甘味、酸味、塩味で増えます。
なので、逆の味である、苦み、渋み、辛味を少し多めに取りましょう。
春の苦みがある野菜、菜の花やフキノトウなどを食べるのは、まさに理にかなっていますね。