ここ、マレーシアでは、レストランや屋台で、青色のごはんを見かけます。
あまりにも鮮やかな青なので、人工的な色かなと思うのですが、実はこれ、バタフライピーという植物からつけたものです。
たくさんの種類の香草と、ソースをかけて食べるNasi Kerab(直訳すると、サラダごはん)は、とてもさわやかな味わいで、今まで食べたことのない味でした。
バタフライピーは、日本語でチョウマメ(蝶豆)といい、マメ科の多年草です。
きれいな青色の花を咲かせます。
この青色は、ブルーベリーでおなじみの抗酸化作用をもつ、アントシアニンの色なのです。
なので、目にいいのはもちろん、肌や髪にもよい効果があると言われています。
一年中夏のこの国では、体の中から摂れる日焼け止め、ともいえるかも。
また、神経系にも良い作用をするので、不眠や鬱にも効果的です。
アーユルヴェーダ的に見てみます。
Rasa(味): 辛味(Katu)、苦み(Tikta)、渋み(Kashaya)
Guna(性質): 軽さ(Laghu)、乾燥(Rooksha)
Vipaka(消化後の味): 辛味(Katu)
Veerya(効能): 冷性(Sheeta)
3つのドーシャのバランスが整いそうですね。
さて、このバタフライピーですが、日本でも、グリーンカーテンとして育てたりできるようです。
わたしは日本にいるころ、ゴーヤのグリーンカーテンに飽きて、パッションフルーツを育てていましたが、このバタフライピーもよさそうです。
ここマレーシアでは、庭先に植えられているのをよく見かけます。
そして、この体に良いバタフライピーを手軽に摂る方法としては、お茶があります。
フレッシュな花でも、乾燥した花でも可能です。
鮮やかな青色がとても素敵ですよ。